おうちでSDGs ビッグイシューを路上で買う

スタイリッシュで魅力的な表紙の雑誌。一度中身を読んでみたい。でも駅前の路上でそれを売っているおじさんは、ホームレス?声をかけるのがちょっと怖い。

ビッグイシューは、1991年にロンドンで原型が生まれ、質の高い雑誌をつくりホームレスの人の独占販売事業とすることで、ホームレス問題の解決に挑戦している事業。ホームレスの人の救済(チャリティ)ではなく、仕事を提供し自立を応援しています。

ある日おもいきって声をかけた販売員のおじさんは、よく見ると販売者のIDを首からぶら下げ、襟付きシャツの清潔な身なりで、対応は誠実そのもの。あとから知った事だけれど、”販売の心得”というのもちゃんとあるらしいです。

”<販売の心得> 

私たちは住む家を失ってしまいましたが、ビッグイシューを販売することで、もう一度立ち上がって、住居を借りて、就業し、自立できるようにがんばっています。

私たち販売者は応援してくださるお客さまの期待と信頼にこたえるよう、以下の7ヵ条を心がけて仕事(販売)をします。

自分で販売時間を決め、その時間には必ず販売します。お客さまに気持ちよく買っていただけるよう、いつも身だしなみをととのえます。自分の売り場を大切にします。

このため、売り場のごみ拾いや、周辺で仕事をする方々とお互い心地よく仕事ができるように努めます。お客さまへは心をこめて接客し、道行く人へは朝夕のあいさつや会釈などをします。

半歩先の販売や仕事の目標を自分で決めて、もつようにします。いつも街角で働く者として、必要に応じて道案内や身体の不自由な人の手助けをするなど、町を居心地よくするよう努力します。

路上は人々が出会う公共空間。さわやかな街角の風景となれるよう、誇りをもって仕事をします ” 

(出典:ビッグイシューHP https://www.bigissue.jp/about/より)
毎号毎号、開くのが楽しみ

恐るおそる最新号を1冊「ください」と言うと、おじさんは前歯がかけたくしゃくしゃの笑顔で「ありがとうございました」ときびきびと言い、真っ黒に日焼けして、でもキレイに手入れされた爪先の手でおつりを渡してくれました。

それからというもの、毎月2回最新号が出るたびに、おじさんからビッグイシューを買っています。

雨の日も寒く暑い日も、一日中片手で雑誌を掲げながら路上に立っているおじさんが、たまに売り場近くのベンチに疲れた様子で腰をおろしているのを見かけると、用事はないけれど何か一言声をかけようかとも思うのだけれど、それも何だか悪い様な気がして気が引ける位、おじさんはプライドを持ってこの仕事をしている気がしています。

ビッグイシューに関しては、誤解や偏見があって、嫌がらせに近い行為もあるとも聞きます。ビッグイシューを敵視する人々の主張/誤解と思い込みによる攻撃例とその反論。

でもこんな時代だからこそ、いつ誰がどこで(私も)住む所を無くすかもしれない。生き続ける事、生活し続ける事は、とても力がいる。だから世の中にこんな仕組みがある事、そして笑顔で直接「ください」「ありがとう」と互いに言いあえるシステムは、「誰ひとり取り残さない」いう社会への希望でもある気がします。

そんな事抜きで、この雑誌の内容は色々な社会問題にバシっと切り込んでいて、本当におもしろい。うちは親子で毎号楽しみに回し読みする程です。

路上で買えない方は定期購読もあります。近くの図書館に無ければ置いてもらうのもおススメです。https://www.bigissue.jp/buy/

今月もまた2回、私は路上でおじさんからビッグイシューを買います。

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