おうちでSDGs 例えば75年前のあの人に手紙を送る

15年前に亡くなった私の祖父は、日中戦争時に戦地で銃撃にあい、その傷のせいで生涯腕が曲がったままでした。

祖母からも、栄養不足で母乳が出ず父に米のとぎ汁を飲ませていたとか、空襲時に今は野菜の貯蔵庫の裏山の防空壕に逃げ込んだとか聞いた事がありました。

孫である現在46歳の私は、先の戦争をそうやって体験した本人から直接聞く、最後の年代かもしれません。

映画好きの両親の元、戦争に関するものもよく家族で観ました。一番古い記憶は映画館で観た【この子を残して】(木下惠介監督1983年。旧制長崎医科大学で放射線医学を担当していた永井隆医師の被爆体験)

劇中で、峠三吉の原爆詩『にんげんをかえせ』(ちちをかえせ ははをかえせ としよりをかえせ こどもをかえせ わたしをかえせ わたしにつながる にんげんをかえせ…)の歌とともに流れた丸焦げの死体の山の映像が、当時9歳の私の脳裏に強烈な印象を与えました。

太平洋戦争の戦没者は日本人だけで約310万人。莫大な数字の裏には確かに実際に生きた人がいて、そのすべてにささやかな日常があり、大切な人も、夢をみた幸せな未来もあったはずです。

[若者から若者への手紙 1945←2015]落合 由利子 (著), 室田 元美 (著), 北川 直実 (著) 出版ころから (2015/7/10)

でも、それを私はどうやって子どもに伝えていけばいいのか。毎年8月になると迷います。今の所娘に聞いてみると、一番それを考えたのは「NHKの朝ドラ」の戦争シーン(例えば、ゲゲゲの女房とか、べっぴんさんとか、とと姉ちゃん)だそうですが、

今年はこんなの提案してみるのはどうかな?と思っています。

【戦後75年企画】手紙プロジェクト

「1945年に同世代だった戦争体験者へ手紙を書いてみませんか?」そんな呼びかけに応じ、2015年に出版された「若者から若者への手紙」の”つづき”として、2020年12月末まで新に手紙を募集しています。

私自身の時でさえ、30数年前の中学の歴史の授業で「必要であれば戦争をしてもいいと思う人」という教師の質問に、クラスの6割以上がYESと答えました。

なら、今中学の娘のクラスでは一体どうなっているのかなあ。

お子さんと一緒になら個人的には、こちらの漫画もおススメです。今の娘には内容がピンとこないようですが、か弱き、名もなき犠牲者と言われる人達の中にあった、”強さ”を私は感じずにはいられません。


夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス) (日本語) コミック – 2004/10/12
こうの 史代 (著)

映画【この子を残して】のラストシーンは

過去を振り返る事は

将来に対する責任を担うこと

~ヨハネ・パウロ2世~

という、1981年に広島を訪問した際のローマ教皇の言葉でしめられます。

子どもたちにとって遠い過去の人の話も、自分と同世代への手紙。という形で想いを載せれば、その子たちが大きくなった時に、また違ったものになるような気がします。

そしてその責任は、戦争を体験していない私達にもある。私はそう思っています。

【戦後75年企画】手紙プロジェクト

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